[年金01] 年金はなくならない
よく「年金は今後もらえない」という話をききますが、年金は破綻しません。
私たちから集められた年金の積立金は、実際には200兆円近くあります。むしろ年金はたくさん余っています。
それは2004年から、私たちから集められた年金(保険料)に対して、年金の給付額を決める仕組みに変わったからです*1。
つまり入ってくるお金に対して出ていくお金を決めているので、そもそもお金がなくならないようにできているということです。
ちなみに年金は、65歳より遅く年金を受け始めると、年金額を増やすことができます。1か月遅らせるごとに0.7%、1年遅らせるごとに8.4%年金額が増えます。
これは一生涯その額が反映され続けていきます*2。
それなら、年金はいつから受け取ったほうが得なのか。
結論からいうと、年金は受給した年から約11年10か月以上長生きすれば、得になります。
たとえば、70歳から年金を受けると、5年×8.4%=42%の増額になります。
2021年度の国民年金は、65歳だと満額で1年で78万900円です。
5年遅らせて70歳から年金を受け取ると、1年で110万8,878円になります。
1か月遅らせるごとに0.7%の増額なので、受給した年から約11年10か月以上長生きすれば得になります。(100%÷0.7%=142.85か月≒約11年10か月)
そのため、70歳から受け取る場合は、82歳くらいまで長生きすれば、受け取る額は多くなります。
「年金の受け取る時期をいつにするのか」
これは「受け取った自分の年齢から+11年10か月以上長生きできるか」で考えるといいかもしれません。
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